診療科・部門のご案内

検査部門 研究検査科

概要

研究検査科

研究検査科は検査科長1名と常勤の臨床検査技師9名で構成しております。

臨床検査は主に患者様の血液、尿、便、組織など、採取した検体を調べる検体検査(生化学検査、免疫血清検査、血液検査、一般検査、細菌検査、病理検査、輸血検査)と患者様の体を直接調べる生理機能検査(心電図、超音波、呼吸機能、脳波検査、聴力検査など)の大きく2つに分かれています。検査は24時間365日、夜間、休日はオンコール体制で行っており、質の高いデータを迅速に提供できるよう心掛けております。またチーム医療の一員として外来採血や感染対策チーム、栄養サポートチーム、糖尿病教室などにも参画して他部門との連携を密に図っております。

採血室

採血室受付

採血室では、安全な医療を提供するための基本である患者誤認予防を行っています。

患者様にはフルネームで名乗って頂き、患者間違いを起さないように伝票や採血管と照らし合わせて、本人確認を行っています。

何度もお名前を確認しますが、ご理解とご協力をお願い致します。

採血管準備システム

1日平均50名の外来患者様の採血を看護部と検査科で共同を行っておりましたが、現在はタスクシフト/シェアの取り組みで検査技師のみで採血を行っています。

また、糖尿病診断に有用な糖負荷試験なども実施しています。

採血後は迅速に適切な検体処理を行い、 精度の高い良質な検査に努めています。

採血管準備システム
採血管準備システム

PCR検査

新型コロナウイルスを含む病原微生物の遺伝子検査(PCR)を行います

遺伝子検査室

当科では、COVID-19流行を契機に、遺伝子検査室を立ち上げ、稼働しています。

2021年2月からは、全自動遺伝子解析装置FilmArrayシステムを稼働させ、24時間365日PCR検査を行える体制が整っており、現在は小児科を中心に緊急性の高い患者様のみ厳選して検査を行っています。

遺伝子検査(FilmArray)
遺伝子検査(FilmArray)

生理機能検査

心電図・肺機能・超音波検査などを行います

心電図検査

12誘導心電図検査は、不整脈の診断・心筋虚血の評価など、心臓の働きを検査しています。
検査時間は、数分で終了します。

心電図検査機器

呼吸機能検査

呼吸機能検査は、肺の能力を評価する検査です。息を吸う能力や息を吐く能力を分析して、容量・柔軟性・換気状態などがわかります。
検査時間は10分から20分程度です。

呼吸機能検査機器

脳波検査

脳から出る微弱な電流を脳波計で増幅し記録する検査です。頭部に電極を付けて検査しています。脳波は年齢と意識レベルによって変化します。検査の主な目的は意識障害、てんかんの診断などに用いられます。
検査時間は1時間程度かかります。検査中に深呼吸や光刺激を行うことがあります。

脳波検査機器

超音波検査

人の耳には聞こえない周波数の音を用いて体内を映像化します。心臓の動きや、血液の流れ、肝臓など体のあらゆる部分を検査でき、比較的侵襲性の少ない検査です。
しかし、消化管ガスや骨などの影響を受けやすく超音波検査で観察できない場合もあります。
検査時間は15~30分程度です。

超音波検査機器

生化学・免疫検査

血液の成分や感染症・腫瘍マーカーの検査を行います

生化学検査

採血後の血液を凝固させ(一部検査は未凝固)遠心分離し、血清(血漿)・血球成分に分けたものをそれぞれ分析しています。各種検体を生化学自動分析装置で分析し、肝・腎機能をはじめ脂質や血糖・ヘモグロビンA1cなどの値を測定しています。

また、血液以外にも尿や腹水・胸水・髄液などの成分分析も行っています。

免疫血清検査

自動免疫測定装置を用い、手術前検査などの感染症や、各種腫瘍マーカー(消化器系)、代謝異常を示唆するホルモン量などの測定を行っています。

免疫血清検査
免疫血清検査

細菌検査

患者様から採取した様々な材料から、肉眼では見ることのできない病気の原因となる細菌(一般細菌・抗酸菌)を検出し、どの様な薬剤が有効なのか検査を行っています。

また、院内感染対策のための各種委員会報告(薬剤耐性菌の発生状況や動向等)の作成を行っています。

血液検査

血液中の血球数・種類などの検査、輸血の検査および管理を行います

血液検査

測定機器を用いて血球数(赤血球、白血球、血小板など)を測定しています。
検査結果をコンピュータ解析により細胞の種類を分類します。

血液検査

凝固検査

血液が固まるために必要な因子について測定しています。また血液をサラサラにする薬の治療効果の評価に用いられます。

凝固検査

病理検査

臓器や細胞を顕微鏡で検査します

病理・細胞診検査

人体の組織や、胸水などの体腔液中の細胞を標本にして染色標本を作製し、顕微鏡にて検査・診断しています。

術中迅速検査

手術中に提出される組織を特殊な機器(クリオスタット)を用いて迅速に標本を作り顕微鏡的検査を行い術者に報告しています。

一般検査

尿中の成分・細胞数と種類の検査などをします

一般検査

尿定性、尿沈渣、便潜血検査、髄液などの穿刺液検体を行っています。

一般検査

血液ガス検査

血液中に含まれる酸素、二酸化炭素の濃度やPHの測定を行っています。

血液ガス検査