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令和5年新春によせて

2022年1月1日掲載

院長 萩野 哲男
院長 萩野 哲男

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

日頃から、国立病院機構甲府病院の運営につきましては、格別のご理解とご協力をいただき、心からお礼申し上げます。

令和の時代となり5年目を迎え、今年こそ世の中が平穏になることを願っていることと思いますが、新型コロナウイルス感染症は未だ終息の見通しが立たない状況です。当院では感染予防対策に十分配慮しながら、昨年から重症心身障害児(者)病棟での3年ぶりに家族と一緒に楽しむクリスマス会の開催や、産科における立ち合い分娩の再開など、コロナ感染症発生以前の状況に戻しつつあります。しかしながら新規感染者は増加し、油断はできず、これからも感染予防対策の継続は必要ですので、引き続きご協力の程よろしくお願いします。

また昨年2月のロシア軍によるウクライナ侵攻は食料品やエネルギー価格の高騰をはじめ世界への影響は大きく、追い打ちをかけるコロナ禍も相まって、閉塞感と先行きの不透明さが増しています。また医療関係でも少子化や高齢者の増加、膨らむ医療費の問題や働き方改革への対応などあまり明るい話題はありません。そのような中、スポーツの分野では米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手の活躍、ヤクルト・村上宗隆選手のホームラン記録、ヴァンフォーレ甲府の天皇杯制覇などといった明るい話題もありました。今年こそは明るいニュースが続くことを期待したいと思います。

さて当院は重症心身障害児(者)医療や小児・周産期医療の提供を柱に据えております。これは民間の医療機関では必ずしも実施されないであろうセーフティネット医療のひとつで、この分野では山梨県における基幹病院として重要な役割を担っています。また一般地域医療としてスポーツ・膝疾患に対する関節鏡手術や人工関節手術、手・肘疾患に対する専門的治療、消化器疾患、特に肝臓に対する腹腔鏡手術、糖尿病治療など得意とする診療分野があり、多くの患者さんの治療を担当しております。

今後も病院の専門性をさらに伸ばし、患者さんに選ばれる病院を目指しながら地域に貢献できるように努力していきたいと考えております。まだまだ感染対策は続きますが、希望に満ちた明るい年となりますことを祈念して、新年のあいさつとさせていただきます。

令和5年 元旦
国立病院機構 甲府病院
院長 萩野 哲男