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2019年新春によせて 国立病院機構甲府病院長 萩野 哲男

2019年1月1日掲載

萩野院長 背広

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

皆様には日頃より国立病院機構甲府病院の病院運営にご理解、ご支援をいただき、誠にありがとうございます。2019年の年頭に当たり新年のご挨拶を申し上げます。

昨年は「想定外」、「これまでに経験したことのない」豪雨や洪水、台風、地震、酷暑など日本中で大きな災害が起こり、改めて自然の驚異を思い知らされ、日ごろからの準備の大切さを身に染みて感じる年でありました。被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復興を心から願い、僅かながらも個人また病院にできる事を続けてまいりたいと思っております。

ご承知の通り国立病院機構甲府病院は中北医療圏における基幹病院のひとつであり、地域医療はもちろんのこと、特に重症心身障害医療、周産期医療、小児医療については重要な役割を担っています。

重症心身障害病棟では医療的ケアを必要とする重症心身障害児(者)の入所サービスに加え、昨年からは増加する利用者に対応するため通所支援事業を拡充し、多機能型事業(児童発達支援、放課後等デイサービス)と生活介護事業を2事業化して運営しています。今後も重症心身障害児(者)支援の質の向上を図るため、日々改善に取り組んでまいります。

また一般病棟においてはスポーツ・膝疾患に対する関節鏡を使った低侵襲治療、昨年4月から開始した手・肘疾患に対する専門的治療、消化器疾患に対する腹腔鏡手術など得意とする診療分野があります。今後も専門性をさらに伸ばして、これらの得意分野を集中強化し、最新の医療・看護を提供できる、患者さんに選ばれる病院を目指していきたいと考えています。また地域の先生方にも信頼していただける病院となるよう、病診連携を一層充実させていく所存でありますので、よろしくお願い申し上げます。

さて、日本は少子高齢化が進み、医療体制も転換期を迎え、働き方改革や人材不足など今後も厳しい経営状況が続くことが予想されます。これに加え当院では甲府市内にありながら慢性的な医師不足が続いており、医師の負担も増加しています。このような困難を乗り越えていくため、全職員が一丸となって取り組んでいくことが必要と考えております。職員の皆さんが働いていて良かったと思える病院となるよう、努力してまいりますので、皆さんにはこれまで以上のご支援を賜りますようにお願い申し上げます。

今年で平成も終了し、新しい年が始まります。国立病院機構甲府病院の更なる飛躍の年になりますように、また皆さんにとって素晴らしい1年になりますよう祈念して、新年のあいさつとさせていただきます。

平成31年 元旦
国立病院機構 甲府病院
院長 萩野 哲男