令和6年新春によせて
2024年1月1日掲載
新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。皆様には日頃より国立病院機構甲府病院の病院運営にご理解、ご支援をいただき、誠にありがとうございます。
昨年は新型コロナウイルス感染症の影響が深刻でしたが、日常が戻りつつあります。当院では、重症化しやすい患者さんが多く入院されていますので、感染対策には一層の厳重さを持たせております。今後も患者さんが安心して療養できるよう、基本的な感染対策の継続が必要と考えています。ご不便、ご迷惑をおかけしますが、引き続き皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
また昨年8月1日に当院と共に山梨大学医学部付属病院、山梨県立中央病院の3病院が「紹介受診重点医療機関」として山梨県から選定され、厚生労働省のホームページに公表されました。「紹介受診重点医療機関」とは、かかりつけ医などからの紹介状を持って受診いただくことに重点をおいた医療機関で、より専門的な検査や治療を行います。「かかりつけの医療機関」と「紹介受診重点医療機関」の役割分担により、患者さんが適切な検査や治療をよりスムーズに受けられるよう進めていきます。
当院は重症心身障害児(者)医療や小児・周産期医療の提供を柱に据えており、この分野では山梨県における基幹病院として重要な役割を果たしています。特に重症心身障害医療は国立病院機構が担うべきセーフティネット分野であり、患者さんやその家族の方々が安心して治療や療育を受けられるように充実していくことが不可欠です。また近隣の方々に対する一般地域医療はもちろんのこと、特化した医療として消化器、特に肝臓疾患に対する腹腔鏡手術や糖尿病治療、スポーツ、膝疾患に対する関節鏡を使った治療や人工関節手術、手・肘疾患に対する専門的治療などの得意分野を強化し、患者さんに選ばれる病院であり続ける努力を重ねてまいります。
これからも職員一同、国立病院機構の病院としての使命に応え、安全で質の高い医療を提供し、病院の専門性をさらに向上させ、患者さんにとって信頼できる医療機関であり続けるため、全力を尽くしてまいります。皆様にとって健康で充実した1年となりますよう心よりお祈り申し上げ、新年のあいさつとさせていただきます。
令和6年 元旦
国立病院機構 甲府病院
院長 萩野 哲男